ドレスを着た時に欠かせないのがウェディングシューズです。
とはいっても「予算的に靴まで気を使っている余裕はない」という人や「どうせドレスの下に隠れてほとんど見えないから何でも良い」と思う人も多いかもしれません。
でも実は、ウェディングシューズには見た目の美しさだけでなく、結婚式の成功を左右すると言っても過言ではないほど、重要な役割があるのです。
ウェディングシューズを適当に選んでしまって、結婚式の当日に後悔したという花嫁さんがたくさんいます。
実際にウェディングシューズをどうやって選んだらいいのか、全く分からないという人も多いことでしょう。ここでは、ウェディングシューズの正しい選び方、人気のブランドや相場などを詳しくご紹介します。
[quads id=1]ウェディングシューズの準備はいくつの方法がある?
ウェディングシューズを準備する方法としては、大きく分けてレンタルか購入の2つの選択肢があります。
購入する場合は、既製品を買う方法とオーダーメイドで自分の足に合わせた靴を作る場合があります。
レンタルする場合
ほとんどの花嫁さんは式場やドレスショップなどから、ドレスや小物類と一緒にウェディングシューズをレンタルするというパターンが多いです。
レンタル費用も基本的にドレスとセットになるため、全てお任せできて楽ちんというメリットがあります。
一方であまりデザインが豊富ではなく、正直あまりオシャレなものが少ないというデメリットもあります。
また結婚式の前に自由に履くことができないため、履きなれていないシューズに当日に大変な思いをする人もたくさんいます。
レンタルでも気に入ったデザインを履きたいという人は、ウェディング専門のレンタル業者から借りるのもおススメです。
料金は購入するよりは全然安く、2,000円〜5,000円ほどかかりますが、必要な日数分借りれば事前に履き慣らすこともできます。
既製品を買う場合
シューズブランドのショップでウェディングシューズを取り扱っているところもあれば、ウェディングシューズ専門のブランドもあります。
値段はピンからキリまであり、予算に合わせてお気に入りの一足を見つけることができます。
オーダーメイドの場合
気に入ったデザインの靴を自分の足にぴったり合わせて作ってもらうことができます。
値段はどうしても高めになってしまいますが、一生に一度の結婚式で履く大切なシューズですから、出来ることならオーダーメイドが理想ですよね。
ウェディングシューズを選ぶ時のポイントとは?
ウェディングドレスもウェディングシューズもですが、初めての事ばかりなので正直何を選んだらいいかも分からない人も多いと思います。
そこでウェディングドレスと合わせてキレイに見えるシューズ選びのポイントをお伝えします。
ドレスが美しく見えるように考えてヒールの高さを選ぶ
ウェディングドレスはもともと欧米人向けに作られていますので、足がスラッと長く伸びている方が当然スタイルがよく見えます。
平均的な日本人女性の体型は、欧米人と比べると足が短く身長も低めです。
それをカバーするため、ウェディングシューズはヒールの高いものが主流となっています。
もちろんウェディングドレスの丈の長さや花嫁の身長によってヒールの高さは変わりますが、身長が低めの人や足が短い人は10センチ以上の高めのヒールを選ぶとウェディングドレスをより美しく着こなせるでしょう。
新郎との身長差を考えてヒールの高さを選ぶ
新郎と並んだ時に、ある程度身長差があった方がバランスが良く見えます。
一般的に新郎との身長差は10センチから15センチほどあると良いと言われています。
身長差はあまり気にしないという人はいいのですが、もし身長のバランスを良く見せたいという人は、ヒールの高さを注意して選ばなければいけません。
例えば、もともと新郎新婦の身長差が10センチだった場合、新婦が高さ10センチのヒールを履いてしまうと身長差がなくなってしまいます。
また新婦の方が身長が高い場合は、新郎がシークレットシューズを履いて身長を伸ばし、新婦はローヒールを履いて身長差を作り出すしかありません。
つまり言い換えれば、新郎との身長差が20センチ以上ある場合なら、新婦は足を長く見せるために10センチ程度の高いヒールを履いても、見た目のバランスが崩れる心配はないということになります。
反対に身長差が20センチよりも少ないカップルは、新婦のヒールを低めにしたり、新郎がシークレットシューズを履くなど、お互いの調整が必要になります。
ウェディングシューズは1人で勝手に決めず、必ず新郎新婦で相談しながら決めましょう。
でも一番重要なのは見た目よりも履き心地!
スタイルが良く見えたり、新郎との身長のバランスを保つことも大切ですが、何よりも一番大切なのは履き心地です。
見た目を重視するあまり、履き心地をおろそかにしてしまうと当日になって後悔する人が多くいます。
普段履きなれている靴をウェディングシューズとして使えれば一番いいのですが、実際はそうもいかないと思いますので、ウェディングシューズを選ぶ際はしっかりと試着し履き心地を確認することが大切です。
会場に合わせた靴を選ぶ
結婚式場の床は平坦で滑りやすいかどうか、じゅうたんなど弾力性があるタイプかなども靴を選ぶ際の重要なポイントです。
披露宴の最中は、飲み物などが床にこぼれてツルっと滑って転んでしまう可能性もありますよね。
屋外でガーデンパーティをするなら、ピンヒールを履いてしまうと芝生に突き刺さってうまく歩けなくなる可能性もあります。
結婚式当日に自分が歩く場所をシミュレーションしながら、出来る限りその場所にあった靴を選ぶようにすると安心です。
ウェディングシューズ選びでありがちな失敗例とは?
せっかくのブライダルシューズ選びで失敗して大後悔した出来事を集めてみました。
ドレスにひっかかり転んでしまう
神聖な教会のバージンロードを歩く花嫁と父親。結婚式の中でも最も感動的で、花嫁にとっては一番の見せ場といってもいいでしょう。
しかし実際には、ウェディングドレスが足にまとわりついたり、ドレスの裾がつま先に引っかかったりして、なかなかうまく歩けないものです。
ゲストの注目を浴びて、ただでさえ緊張して足が震えてしまいます。そんな大変な状況にもかかわらず、肝心のウェディングシューズが足に合わないものだったとしたら、うまく歩くどころかすっ転んでしまう可能性大です。
実際に派手に転んでしまい、厳かな雰囲気が台無しになったという花嫁さんも少なくありません。
一生に一度の思い出に泥を塗ってしまわないためにも、ウェディングシューズ選びをおろそかにしてはいけないのです。
慣れない高いヒールを履いてうまく歩けない
普段あまり高いヒールを履くことが少ないという人が、慣れないドレスを着た状態で高いピンヒールを履いたら、上手に歩けるわけがないですよね。ヒールの高さに慣れないと、そもそもうまく立つのが難しく、フラフラとよろけてしまいます。
肩に力が入り過ぎたり猫背になってしまったりと姿勢が悪くなってしまうこともあります。重心の入れ方を間違えると足首からひねり、最悪の場合は捻挫をしてしまう可能性もあります。
こうした事故を防ぐには、やはり結婚式の前からウェディングシューズに履き慣れておくことが大切です。
ウェディングドレスの丈とヒールの高さが合わない
これはウェディングシューズの既製品を買う場合に陥りがちな失敗です。既製品をショップなどで買う場合には、ウェディングドレスを着た状態で試着することができないからです。
例えばありがちなのがヒールが高すぎて、ドレスを着たときに足が見えすぎてしまうといった失敗です。
もしドレスの丈が足りなくなってしまったら通常は裾の長さを調整しますが、調整しきれない時は別のドレスに変更せざるを得ない可能性も出てきます。
通販で試着しないで買ってしまった
最近はネットショップでも比較的安くウェディングシューズを購入することができます。
しかし試着をしないで買うと、足に合わなかったり、想像していたのとデザインが違うなどといったトラブルが起きやすくなります。
ネットショップから買う場合は、必ず無料で返品できるところから購入するようにしましょう。
またどうしても通販を利用するという場合は、結婚式の直前ではなく時間に余裕をもって購入し、事前に履きならしておくと良いでしょう。
ウェディングシューズの人気ブランドと相場を教えて!
ここで多くの花嫁たちが憧れるウェディングシューズのブランドをいくつかご紹介しましょう。
もともとウェディング用として販売しているブランドだけでなく、美しいデザインやフォルムから花嫁たちの間で人気を博しているブランドもあります。
Christian Louboutin(クリスチャン・ルブタン)
フランス出身のファッションデザイナークリスチャン・ルブタンが1992年に立ち上げた女性向けの靴のブランドです。
高いヒールが特徴で、全ての靴の裏地が赤いレッドソールになっています。値段は安くても8万円前後からと、一般人には簡単に手が出せない金額です。
しかし世界中のセレブが愛用しているハイブランドだからこそ、一生に一度くらいは履いてみたいものです。
新品の購入が難しい場合は、レンタルや中古を買うという方法もありますのであきらめずにチェックしてみましょう。
DIANA(ダイアナ)
おなじみの日本のブランドで、全国の百貨店などで買うことができます。
デザインはシンプルなものからゴージャスなものまで種類が豊富にあるので、ブライダルシューズとしても使いやすいと評判なのです。
ダイアナの靴は履きやすさにこだわって作られていて、万が一不具合があった場合の品質保証もしっかりしています。
値段は1万5千円前後程度からと、比較的手頃なのも魅力です。結婚式だけでなく、普段使いできそうなデザインを選ぶと良さそうですね。
Jimmy Choo(ジミーチュウ)
マレーシアの靴職人の家に生まれたジミー・チュウとイギリスのファッション誌の編集者タマラ・メロンが共同で立ち上げたファッションブランドで、靴やバッグ、財布などが人気です。
ジミーチュウの靴は優雅なデザインながら、足にしっかりとフィットして歩きやすいという特徴があり「魔法の靴」と称されています。
映画「プラダを着た悪魔」の中で、主人公にファッションに目覚めるきっかけを与えた靴としても知られています。
値段は5万円以下で買えるものもありますが、ブライダルシューズに適したデザインとなると大体10万円前後が相場のようです。
百貨店や公式サイトで購入できますが、海外の通販サイトの方が安く買えるケースもあります。
Benir(ベニル)
日本のウェディングシューズ専門ブランドで、職人が一足一足手作りしています。
靴の内側がブルーになっていて、花嫁が結婚式当日に青いものを身に着けると必ず幸せになれるという“サムシングブルー“の意味が込められています。
値段は2万7千円前後からと、職人の手作りという割には比較的手頃な値段で買うことができます。全国の式場やドレスショップ、公式サイトで購入できます。
公式サイトから通販で購入する場合、サイズが合わなければ何度でも無料で交換することができるので安心です。
高いヒールが苦手という人におススメのフラットなウェディングシューズは?
「ヒールの高い靴は足が痛くなりそうで苦手」という人はもちろん、妊婦さんや背の高い花嫁さんにおススメなのが、ヒールのないフラットなウェディングシューズです。
ここで、ヒールがなくてもオシャレでセンスが良いウェディングシューズを履きたいという人におススメのフラットシューズをご紹介しましょう。
バレエシューズ
軽くて足にフィットするバレエシューズは、シンプルで女性らしいデザインなのでウェディングドレスにも馴染みやすく、花嫁の間で人気が高まっています。
中でもフランスのダンスメーカーrepetto(レペット)のバレエシューズは、カラーバリエーションが豊富で足元をかわいらしく華奢に見せてくれます。
レペットはブライダル用のバレエシューズも販売していて、公式サイトでは35,000円前後から買うことができます。
スニーカータイプ
ウェディングドレスやスーツにスニーカーを合わせる「スニーカーウェディング」という新しいスタイルが、ここ数年多くの芸能人が実践して話題になっています。
スニーカーなら足が痛くなったり歩きにくいという心配は全くありませんし、結婚式をカジュアルに演出したい人にはぴったりです。
新郎新婦でおそろいや色違いのスニーカーを履くだけでもいいですし、結婚式用にレースやパールをつけてカスタマイズするのも人気です。
結婚式や披露宴では難しくても、前撮りで芝生や砂浜など屋外での撮影の際にスニーカーを履くと自然体の素敵な写真が撮れますよ。
ウェディングシューズを格安で準備する方法は?
レンタルは嫌だけど、高いウェディングシューズを買う余裕もないという人には中古という選択肢もあります。
もちろん衛生面で気にならなければの話ですが、中古であればかなり格安で手に入れることができます。
中古のウェディングシューズは、オークションサイトやフリマアプリなどに多く出品されています。
中には結婚式当日にしか履いていない新品同様のものもあります。
ただしオークションやフリマなどネットでの取引は、事前に試着はできませんし返品も難しい場合が多いので、あまりおススメの方法ではありません。
家族のお下がりや、友人から譲り受ける場合など、事前に実物を確かめることができるなら問題ないでしょう。
ウェディングシューズ選びで失敗しないコツまとめ
ここまでウェディングシューズの重要性や選び方について詳しくご紹介しました。
もう一度大切なポイントを短くまとめてみますと
この記事のまとめポイント
- ウェディングシューズはレンタルする人が多いが、既製品を買ったりオーダーメイドもおススメ
- 見た目の美しさや新郎との身長差のバランスを考えてヒールの高さを決めることが大切だが、一番優先すべきなのは履き心地の良さ
- ウェディングシューズの選び方を間違えると転倒したりケガをする恐れがある
- 高いヒールが苦手な人はバレエシューズやスニーカーもおススメ
- ウェディングシューズを格安で手に入れるには中古で購入する方法もあり
どんなウェディングシューズを履くか決める前に、色々な選択肢をしっかり検討してみて下さい。
そうすればきっと自分にぴったりの一足を見つけることができますよ!